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2008年9月25日 (木)

080925米国市場コメント

 今週のラジオで米国ダウは買い戻しで11750ドルくらいまでは一時的に戻れるのではないかと述べたが、早くも修正が必要な状況となってしまった。金融安定化法案を巡る議会とのやりとりが注目されているが、「総論=賛成、各論=反対」で議会を通らなかったことは日米ともに私の記憶にない。法案は議会を通ると思われそのことに問題はないが、私が今週の相場で最も驚いているのが、米国NYSEの出来高である。先週末(金曜日)は金融安定化策の発表により大きく相場が上昇したこととSQの影響もあって29億株にまで達したが、その後、今週の3日間の出来高は12.7億株、11.5億株、10.8億株と閑散の一語に尽きる。19銘柄のカラ売り規制解除後に8月いっぱい続いた夏枯れ相場の時期に戻ってしまった。

 1月のSGショック、3月のベアーショック、そして7月の下げと、その度に施策がうたれた後に出来高はそれなりに増加したのであるが、今回は一気に減少してしまった。この点についてかなりヒアリングをしたのであるが、「基本的に買い戻し玉はあっても、(ロスカット等に触れた)急がなくてはならない玉は先週末のようには出ていない」とのことである。これから粛々と行うだけで時間的に急いでいる状況にないようである。これまでの1日の出来高の十分の一以上が信用売り・カラ売りによって出来ていたこともあり、今回の規制が逆に出来高を小さくしてしまっている面もある。

 また、もうひとつの問題は、日本のバブル期の最終局面のように銀行に公的資金が直接投入されることを、次に市場(報道)が催促し始めているということであるが、これが実現される可能性は現状では非常に低い。この点において不良債権の切り離しとは関係なく金融機関(銀行)の倒産がまだ続くという見方を現状否定することはできない。実際にスプレッド市場の落ち着きはまだ見られず、銀行間の疑心暗鬼が生む貸し渋り(資金融通拒否)が現在の米国では改善されていない。そして、今回の施策が大きな財政赤字を生むことからドル安論議が高まっており、法案が可決されても、そのことが大きく株価を押し上げる状況にはないと言わざるを得ない。

 この閉塞感はすぐに日本市場にも伝播している。配当取りを終え、今月末のドレス期待もあるが、来週からの10月相場も閉塞感の強いボックス相場になってしまいそうだ。8月中旬以降出来高が小さくなった市場で説明力があったのが、結局、先物と裁定の動向。日経平均の週末値の上昇・下落と弊社が計測している、金額ベースでの「3社先物+裁定」の動向は先週のタフな相場でもやはり同じ方向であった。日経平均が▲293円で両者合計金額は▲320億円。この相関はもう二ヵ月間も崩れていない。そして、昨日、一昨日については3社以外の外資系証券の225ザラ場(ラージ)の動きも大きく市場に影響を与えている。昨日などはNEが大きく傾きを見せたのはザラ場のJNET(クロス)とイブニングのラージであり、ザラ場ラージの動きは他社の影響が大きかった印象を受ける。そして裁定取引であるが、6月のメジャーSQに続いて9月のメジャーSQで大きく残高を減らし、その後もさすがに先週金曜日は増加したものの、全体の印象としては買い残を増加させる動意に欠けている。10月といえば米国の投信決算が集中する月。さすがに基準価格を大きく上昇させている投信が少ないため、タックス・ロスと呼ばれる損出し圧力は例年に比べて強くはないが、どちらに転んでも買いの材料ではない。ヘッジファンドの決算を控えてまたも株式現物に対する動意の小さな相場が展開する可能性が高い。

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