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2008年9月18日 (木)

080918クラッシュ

     今までとは明らかに違う。昨夜のNYは完全なクラッシュ

     「催促相場」が催促してきた物をSECは与えた。

     「上からだけ取る」ストラテジーの終了。そして静観する。

昨夜の米国株式市場は完全な「クラッシュ」。この言葉を当ブログで使うのは初めてである。クラッシュは短期金融市場での急激なボラティリティーの高まりやスプレッドの動揺も伴う。

6/19の「先物ヘッジ宣言」以降のストラテジーにおいて、特に8/12のカラ売り規制解除後のストラテジーとして「上かららだけ取る」ということを述べてきた。それは7/16の19銘柄のカラ売り規制発動後にここで有効策として書いた「銘柄数の拡大、期日の延長」が行われずに8/12を迎えてしまったことに起因していた。これについて、「催促相場」が「催促」している本質はGSE問題やリーマンのことではなく、「SECがカラ売り規制という需給に刀を抜く姿勢を示すことである」とも述べた。

 そして、昨夜、その刀は唐突に抜かれた。これはさすがに全員一致で金利政策の変更を見送った翌日であり、「緊急利下げ」を行うわけにもいかない状況の下、昨夜の動きを危機的状況(パニック・クラッシュ)であると認識したということである。催促相場が催促したものをSECが与えた以上、私の「上からだけ取る」というストラテジーはここで終了することとする。そして、静観する。

ここからは現況の分析。

 しかし、カラ売り規制の遅れによって、当局は株式市場だけでなく、CDSや今朝モーニングサテライトでも紹介されていたTEDスプレッドをも安定させる責務を負ってしまった。まずは、FEDのバランスシートを大きく拡大させるとともに自身のキャッシュ確保を図らなくてはならない。緊急の短期国債の発行などというレベルではなく2011年以降にその権限が与えられることとなっているFEDの銀行準備金に対する付利行為(詳細はお調べください)の前倒し解禁などが必要である。市場がFEDのバランスシート自体を疑問視することは避けなくてはならない。これは、再度のドル不安を招くことから、繰り返しになるが、絶対に避けなくてはならない。つい最近までのドルが堅調であった際にカラ売り規制を行っていれば、この問題は回避できたはずである。

 また、CFTCによる監視姿勢を明確に打ち出すことによって商品市場が再度上昇することを抑え込むことも必要不可欠である。金利政策を打つための素地は確保しておかなくてはならない

 最悪のシナリオは今回のカラ売り規制が株式市場の動揺を止められないことであるが、その際には、先週述べた数少ない打てる手である、「欧米同時利下げ」などの金利政策や自動車産業への資本投入もほんとうに瞬間的な効果しかもたらさない可能性がある。次の一手は「080722米国市場コメント_大恐慌の亡霊が笑ってる」で述べたアップティック(ダウンティック)ルールの復活しか残されていない。

日本市場は本日、信用の投げが加速するものと思われる。望まない形で13500円から上で作った信用買いの残高は圧縮されるであろう。また、もうひとつ懸念としてあるのが、リーマンの先物の建玉である。昨日の日経新聞の建玉数字で気がつかれた方も多いと思うが、先週金曜日(SQ日)の建玉で12月限ラージ買い方筆頭がリーマンの+15747枚である。(ミニ先12月限はラージ換算▲23.9枚の売り)。リーマンの建玉について、顧客分は他の証券会社に建玉を移管して通常の売買が行われるが、リーマン自身の自己ポジションについてはクリアリング機構が指定した業者を通じて反対売買のみを行うことが決められている。この建玉のうち、どれくらいがリーマンの自己ポジションなのかは無論分からないが、今までの建玉の推移や、また(先週の急落時にここで解説した)オプションの傾きを持ったうえでの先物売買動向を見てきた市場参加者のなかには「救済されることを前提としたアウトライトな買いであったのでは?」という意見が根強く、昨日の日中の日本市場の弱さの一因と考えることを否定する根拠はない。(因みにリーマンのオプションの建玉(10月限)は、117プット▲1枚、120プット+55枚買い、125プット+819枚買い、120コール▲79枚売り、125コール+199枚買い、127コール+1600枚買い)

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