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2008年9月 9日 (火)

080909米国市場_日本株コメント

(午前中に配信する予定がココログのメンテナンスにより配信時刻が遅くなりました。)

 大幅な上昇となった昨日の日米市場であるが、その上昇の中身は7月中旬の上昇時の真逆であった。

 カラ売り規制が発表され、7/16、7/17と2日間でダウが485ドル上昇したのに対して、日経平均が43円しか上昇しなかった(翌週になって先物の買戻しによって日経平均も上昇した)際に、初めの2日間の相場つきの違いを、カラ売りが溜まっていた市場とそうでない市場で説明した。当然溜まっていたのが米国市場で、溜まっていなかったのが日本市場であった。

 昨日、日本市場は銀行株、不動産株、その他金融株の動きから明らかなように、ヘッジファンドによる現物株の買い戻し、NT倍率の巻き戻しが起きた。弊社が計測しているファクター・リターンにおいても6月以降パフォーマンスが良かった順バリのファクター・リターンが急落し、同時期不冴えであったボラティリティーのファクター・リターンが急上昇した。完全にファンドのオフセット時の動きである。

 一方で米国市場は先週の動きと基本的な流れが変わっていないという印象を受けた。先週も、(昨日も)書いたが米国市場の先週の下げはファンドの現物の売りが主導したものであり、金融株のカラ売りが主導したものではない。その証拠に先週金融株指数は上昇している。昨日も金融株は買い戻しによって上昇した。

 日米市場の違いが明らかに表れたのが、日米の債券のイントラデーの動き、及び米国の素材関連株の下落である。昨日、日本の債券先物は1円36銭の急落となった。安いところでは更にそこから38銭下もある(グラフ掲載)。債券についてはこのブログで実は2回しか大きな予想をしていない。それは4月の後半に行った「債先が132円台まで一旦下げる場面があるであろう」というものと、6/26の「前夜、FOMCによって“債券を買って安全な時間”が与えられた」というものである。株のストラテジーはさておき(ごめんなさい)、債券のこの予想は的を得ていたと思う。そして、昨日の動きは4/25と同じくファンドのオフセットの影響である。

一方で米国債は日中、一旦売られたものの買いが優勢となり、先週までの“安全な時間”にすぐに戻った。もし、株をカラ売り、債券をロングしていたのであれば、4月の株式上昇時(買戻しが主導)のように債券は売られたはずである。また、米国の素材関連株が蚊帳の外であったのも先週と流れが変わっていないことを教えたと考えている。

 ここから導かれるストラテジーは、現物のオフセット(カラ売り銘柄の買戻しとロング銘柄の売り)が終われば、再度日本市場は上値の重い展開となるであろうということである。通常オフセットは3日~5日続くが、この動きは冒頭に挙げた業種の寄り付き、及び寄ってから15分の板を見ていれば続いているか、終わったか判断がつく。既に本日「銀行」は息切れしているものが目立つ。もっとも、「銀行」は個人、ディーラーも多く参加するため、1日だけではなかなか判断がつかないが、「不動産」「その他金融」と併せて見ていれば方向性は測れる。これらが止まれば確実に上値は重くなる。また、この春までは毎月3日間~5日間、これらの業種の買戻しは見られたのであるが、ここ数ヶ月は期間、上昇幅ともに規模が小さい傾向にある。ファンドの規模が縮小したこともあり、あまりショートが溜まっていないのである。つまり、昨日の日本株の戻りは確かに買い戻しであるが追随する買戻し圧力は大きくないと予想する。080909_2_3

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