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2008年8月19日 (火)

080819「上からだけ取る」日本株ストラテジー

(数字、金額は全て弊社試算。正確さを保証するものではありません。)

方向感がないというのは本当にこのような相場を指すのだと痛感する。昨日も先物だけの相場。寄り後の買戻し圧力にただただ唖然とするばかりであった。NE、CS2社で225、TOPIX合計金額換算約1700億円の買い。1000億円を超える傾きはさすがに大きく指数を動かすが、それが8/6から昨日までの営業日数9日間で5日も出ている。それでは2社の傾きのどちらの影響度が高いかといえば無論NE。そして以前にも述べたが、2社の傾きが同じ方向となったとき、指数のベクトルは大きく伸びる。

昨日のNEの225の傾きは買い越しで1000億円(!)を越える。これは同期間で最も大きかったが、CSの傾きも400億円。ザラ場(立会い外を含めない)ラージの主要業者の商い(NE、CS、モルガン、パリバ、GS、メリル、ドイツ、UBS、リーマン、野村、大和、三菱等)を測っているが、これらカッコ内12社の昨日の買い枚数合計は70000枚弱。うちNEが39%、CSが7%、2社合計のシェアは46%にも上る。分母から傾きを見せなかったUBSの商いを除くと2社のシェアは58%にまで上昇する。

 ここまでの大きな買いの傾きがあると、モルガン、野村、ドイツの裁定ビッグプレーヤーの先物はさすがに売りに傾いている。ザラ場ラージで野村▲260億円、ドイツ▲400億円、モルガン▲26億円。「先物主導で指数上昇→現物の裁定買い増加」の流れが出たものと推察される。

 それが一転して今日の相場。これも先物主導の動きであるが、なぜこれほどまでに先物主導の動きとなるかといえば、やはり現物の動意、投資意欲が乏しいからという理由に帰結してしまう。8月のメリルリンチ社・ファンドマネージャー調査における日本株に対する買い意欲の減退は先週述べたが、「3月中旬以降跛行色が薄れた」と以前ここで紹介した、外国人の現物と先物の傾きの跛行色が7月に入り再度高まっている。「現物売り、先物買い」傾向である。7/7~8/8の期間合計は現物▲6815億円の売り越しに対して先物はおよそ1兆円の買い越しを計測している。特にこの傾向が一気に拡大したのが先々週(8/4~8/8)のこと。現物が▲1000億円の売り越しに対して先物が+5610億円もの買い越しとなっている。先物主導の展開となり、私が先物と裁定のことばかり言い始めた時期である。

 他の主体別動向。信託(年金)、買いの柱となる可能性無し。以前、6月の最終週に現物を買い越した際の報道に対して大きく相場を買い上げる主体とはならないことを述べたが、完全に国内債、外債とのリバランスのみの動きにこの先も終始する展開が続くと思われる。3月末以降、それまで落ち込んでいた株式ポーションの引き上げ→5月以降債券の(それまでの急落による)アロケーションの落ち込みを埋めるべく債券買い、株式売りのリバランスを経て、現在は6月末以降債券に与えられた“安全な時間”によって債券価格が緩やかに上昇しており、そのため、債券の時価総額が上昇した分、株式のポーションも増やしている場面も見られるが大きな買い手とはならない。買い手となるのは、指数が下落した場合である。

 そして、個人。昨日のラジオでも述べたが、裁定買い残が17連勝(7/14~8/6)したものの、指数の上昇が13000円→13250円と小幅であったことと、主力株中心に作った信用買いが4-6月期決算を受けて下落する銘柄が多かったことによって、この期間で信用の評価損率は14%台から16%台に悪化してしまっているのである。いよいよ、何度も述べたゾーンの重さがこれから意識されてしまう。信用の買い余力は小さい。また、個人の現金(現物)は指数の急落がない限り大きな買いの傾きは示さないであろう。あくまでも買い支え主体

 このような状態のボックス相場でのストラテジーとして、皆、「安値で買い、吹き値で売る」を言うが、果たして得策なのであろうか?現在は「安値で買う」ことは忘れてよいのではないかと思う。「下で買いたい主体」と「上で売りたい主体」で明らかに後者が多い以上、「上で売る」ことだけを考えればよい地合いなのだと判断する。両方取ろうとするから往復ビンタもあるわけで、ボックスの動きのなか、現在は片道(上から下への動き)だけを取れば充分ではないかと思う。先物には買いも売りもあるが、現物に売りしかない以上、それでよい。昨日のような場面に売り(またはプットを買い)、利喰いを入れて次の上昇局面で再度売る、を繰り返すしかないのだと思う。ただし、上値は次第に限定的になる展開が予想される。ボックスのイメージとしては昨日の「12800円~13500円」を、250円程度レンジを切り下げる必要があると思われる。115ドル×110円=12650円を一時的に割り込む可能性も意識しなくてはならない。時期としては来週央までとする。あと、ひとつ気になる点。先々週の金曜日以降、シカゴのCMEがダウに比べて元気がない

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