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2008年8月13日 (水)

080813GDP_米国株コメント

 GDPが発表された。実質前期比▲0.6%(年率▲2.4%)は織り込み済みの水準であったが、内容的には先に発表された鉱工業生産等との違いが見える。

・鉱工業生産が4-6月期マイナスで2四半期連続のマイナスとなったこと、・7,8月見込みを勘案すると3四半期連続のマイナスとなり、年初から予想された景気の落ち込みが長引く可能性が高まったこと、・また、4-6月期の特徴として(それまでの景気拡大期の牽引役であった(大企業の)設備投資が急激な落ち込みを示したが、それが通常の4-6月期では起きないこと、それが今回示現したのは、それが1-3月期の急激な円高進行による影響であろうことは既に述べたが今回のGDPにおいて懸念された輸出の前期比マイナス寄与は+0.0ポイントでなんとか避けられた形。しかし、前期に比べて寄与度(貢献度)の落ち込みは明らかであり、交易条件の悪化がみてとれる内容である。

・一方で民間最終消費支出が前期比▲0.5%とマイナスとなってしまったが、これは一昨年7-9月期以来のこと。他のマクロ指標では確認されなかった消費の落ち込みが(通常は設備投資に先行して落ち込む消費が今回見てとれなかったこと自体が不思議ではあったが・・・)認識されたことになる。この理由は雇用者報酬の実質、名目の差が表していると思われる。名目で前期比▲0.2%(前年同期比+0.5%)が実質になると前期比▲0.5%(前年同期比▲0.2%)と更に落ち込む。これが物価上昇の影響である。

・結果的に名目GDPは前期比▲0.7%(年率▲2.7%)、対前年同期比で▲0.6%と2四半期連続のマイナス(1-3月期対前年同期比▲0.3%)となり、他のマクロ指標が示している2四半期連続のマイナス成長と符合している。

 米国で昨夜19銘柄のカラ売り規制が解除された。7/16の日本時間での発表後一昨日までの効果を見てみるとダウは約820ドル、+7.5%の上昇となっており、やはり買い戻し圧力が強く相場を上昇させたことが分かる。因みに同期間のS&P金融株指数の上昇率は+25%近いものとなっている。

 以前にも一度紹介した、ダウが上昇した日、下落した日に区分して、その上昇・下落率の合計と同日のシカゴ日経平均先物(CME)の上昇・下落率合計の比較表を載せることとする。

 これによると、昨年10/9~日本市場が大底をつけた3/17までは、ダウ(CME)の上昇率合計46.60%(40.30%)、下落率合計▲61.69%(▲76.80%)と、ダウが上昇しても下落しても日経平均は相対的なパフォーマンスが悪かったものの、3/18~7/15の期間ではダウ(CME)の上昇率合計31.48%(42.18%)、下落率合計▲39.72%(▲34.72%)とダウが上昇しても下落しても日経平均の相対的なパフォーマンスが良好であったことが顕著に表れている。そして、今回のカラ売り規制の期間を見ると、ダウ(CME)の上昇率合計16.80%(14.29%)、下落率合計▲9.32%(▲9.19%)と、下落率合計に差異は見られないものの、ダウが上昇した分ほどは日経平均が上昇できなかったことが分かる。これが買い戻し圧力の存在有無。

 今回、カラ売り規制が解除された後の展開予想については先週来述べてきたが、これで再度カラ売りの嵐となるとは考えていない。それは、商品市場が再度、もし、万が一、上昇するとしても、単なるリバウンドの動きでしかないのと同じである。もう、売ったところで、買ったところで、かつてのように皆が乗ってくる可能性が低いからである。そして、その背景にあるのが、先週も述べた、これから米国市場でもしサプライズが出るとしたら、需給に関するポジティブなサプライズの可能性が高いということである。3月、7月とサプライズな施策がとられたが、それは株式市場が底割れ懸念が高まったときであったことは確かである。そのため、そのような“催促相場”を一時的に投機筋を囃す可能性はあるが、あくまでもそれは、商品がこれから上昇するとしたらの“単なるリバウンドの動き”と同じであり、帰結する結果は同じであろう。ファンダメンタルズと需給の綱引きはまだまだ続く。米国株がボックスを下に切り下げて底割れする懸念がないとの見方に変更はない。080813_cme

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