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2008年8月 1日 (金)

080801米国市場コメント

*またですか、グリンスパンさん

 昨夜の下げについてはGDPが市場予想に届かなかったためとする論調が多いが、大きかったのは朝方の概況でも書いたようにグリンスパンの引け前の発言であった。

 8時半に発表された4-6月期GDPは+1.9%(対前期比年率)と市場予想とされていた+2.3%に届かなかったため、寄り直後は売られたが、この時点で材料視されていたのはむしろ同時刻に発表された先週の新規失業保険申請件数。こちらは予想が39.3万件であったのに対して44.8万件(前週は40.6万件→40.4万件に下方修正)と悪かった。一昨日発表された7月のADP全米雇用レポートが前月比9000人の増加(事前予想▲6万5000人減)と、かなりのポジティブ・サプライズであったため、ここ数ヶ月お読み頂いている方はお分かり頂けるかと思うが、「またADPの数字と雇用統計が大きく違うのではないか」という疑惑が広がったのである。二ヶ月前6/6の“原油高、雇用統計ダブルショック(ダウ▲394.64ドル)”をリマインドした向きもあったであろう。(もっとも当時とは原油を取り巻く情勢が大きく違うが)この時の失業率5.5%(前月から0.5%も悪化)の主因は学生の求職人口の増加であったが、今回についても失業保険の給付延長という要因がある。市場も今夜発表の失業率に懸念を抱きながらもまずはGDPと先週の新規失業保険申請件数については材料として消化しつつあった。

 市場の雰囲気を明るくしたのは9:45頃に発表された7月のシカゴ購買部景気指数。市場予想が49.0であったのに対して発表された数字は50.8(!)。好不況の分岐点とされる50を半年ぶりに上回ったこともあり、11時にかけて90ドル程度前日比で下げていたダウは20ドル安まで戻すこととなった。今朝の商品市況でも書いたが、先週来、7月のミシガン(消費者態度指数)、6月の耐久財受注、7月の消費者信頼感指数、そして昨夜の7月のシカゴ購買部景気指数と予想を上回る経済指標の発表が続いている。(眉唾のADP雇用レポートは含めない)これは政府のチェック給付の施策がやはり一定の効果をもたらしたと考えられる。(また、GDPについて私見を述べるとそれほど悪く無い印象を持っている。純輸出+2.4%、個人消費+1.5%、設備投資+2.3%。マイナス要因は在庫投資の落ち込みであり問題はない。住宅投資は▲15.6%と厳しい数字であるが、前期の▲25.1%よりは下落率が縮小している)

(*ここで、今夜の雇用統計を占ううえで重要となる雇用に関する一連の指標をピックアップしてみると、(一昨日書いたが)7月の消費者信頼感指数ではネガティブ(職を探すのが難しいとする数字は30を超えた)、ADPレポートは非常にポジティブ、(~7/25)新規失業保険申請件数はネガティブ、そして7月のシカゴ購買部景気指数における雇用指数(先月46.7→45.9)はややネガティブとADP以外は依然として厳しい数字が並んでいる。)

 しかし、11時を過ぎるとその前2日間でダウが450ドルも上昇したこともあり、利喰いも入って方向感に乏しい展開が続いた。今日のダウは100ドル安くらいか、と思われたものの、一気に3時前から急落したのはグリンスパンのCNBCインタビュー。「住宅市場は底入れにほど遠い。(この発言を聞くのは何度目であろう)」に加えてファニーメイ、フレディーマック(これからGSE2社と書く)について“GSE are waiting an accident to happen”と述べたことから金融株が大きく下落した。市場は「an accident = 国有化」と解釈したようである。先週議会を通すのに「あなた方は政府が変わればお役目ご免だが、私たちには国民に説明する義務がある」などと同胞であるはずの共和党議員に言われたバーナンキとポールソンが可哀想に思える。口では警告していたものの、サブプライム問題の種を放置したのは間違いなく同氏だ。また、昨日は、MBA(米抵当銀行協会)が先週の住宅ローンが再度大きく落ち込んだことを発表している。 

 

 雇用と住宅問題という二つの問題は深刻であるということは誰もが語っていることで、異論はないことは述べてきた。しかし、1-3月期、4-6月期と金融を除けば米国の企業決算は悪くない。週末に日本株ストラテジーを纏めるつもりであるが、4-6月期の決算だけを見ればよっぽど日本企業の方が芳しくない。

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